ベイリーと対面


今ではコンビニというものがあり、24時間営業しているが、その昔、わしらがサーフィンの若者(サーファーではなくサーフィンである)と呼ばれていた頃には、コンビニなどはなかった。

わしらがサーフィンに行っていた伊勢では、今では信じられないだろうが「サーフィンの若者達、命を無駄にするな」という看板がそこら中に立っていた。

サーファーは夜中に車を猛スピードで走らせ事故が多発、そして死者まで出ていたのだ。

波のある海辺はたいてい、田舎でお店の数も少なく、その上賞味期限切れの食べ物が平然と売っていたりして、うっかりそれを買ってしまった場合、恐くて食べられない、しかしお腹は空いたというジレンマに陥ってしまうのだ。

わしらは朝早く開く店を探しておいてそこで買うことにしていた。

なぜならサーファーは人々が安眠している夜中にゴソゴソと起き出し(ほとんど泥棒のような生活)海へと向かっていたからなのだ。

それはさておき、わしらとマーベリーも朝食を食べたし、松本城にでも見学に行こうかということになって、車を走らせた。

駐車場に着いた。

マーベリーは車で留守番させて、歩いて入り口まで行くとなんとお金を取られるのである。

しかも520円も二人だと1,040円である。

1,040円もあればスーツが一着買えるではないか、別に松本城を見たかったわけでもないし、時間つぶしに来ただけなので、貧乏性のわしといちこは入場することなく帰ってきたのだった。

今から思うとちょっとセコイ、いやかなりセコイかもしれん。

とにかくペットショップに向かった。

ペットショップの駐車場に車を止めてショップに入った。

オーナーが出てきてマーベリーを見せて下さいというので車に案内した。

では始めますかというのでマーベリーを車からおろした。

ベイリーを連れてきた。

す、す、すごい、これがラブかラブというより犬のボディビルダーというかんじなのだ。

体はそんなに大きくないが、筋肉もりもりでボコボコしている。

ベンチプレスでバーベル100kgは上げそうなのだ。

ヒンズースクワットも1000回はできそうだ。

これがアメリカンチャンピオンかと感心した。

マーベリーは初めてだから、やっぱりウエディングドレスが用意してあって、ベイリーは燕尾服に着替えるのかなー、初夜をむかえる部屋はピンクの照明で音楽はボレロがかかっていてベッドがあって、あ、犬だからベッドはいらないか、でもロマンチックなんだろうなーと思っていたのだ。

しかし、わしの予想とは違って、ショップの横から細いところに案内されたのは、裏の自宅の玄関先だったのだった。


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